uehara1964’s blog

一級建築士を目指して〜

一級建築士 記述 第5回〜

■大空間の構造計画

無柱空間とするため、大スパンの大梁にはプレストレストコンクリートを採用し、過大なたわみやひび割れの発生を抑制した。

・プレストレストコンクリート梁を支持する柱は、長スパンの応力を安全に伝達できるように他の柱よりもサイズアップし、800mm×800mmで計画した。

・スラブは多人数利用の積載荷重を考慮し、厚さを200mmで計画した。

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・天井落下防止対策として、天井の吊り材及び斜め部材は、上部の屋根スラブに埋め込みインサートを用いて緊結する計画とした。斜め部材はV字状を1組として平面的にバランスよく配置した。壁と天井の取り合い部分には、地震時の衝突による破損を防止する為、リアランスを確保する計画とした。

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□特定天井(平成25年国土交通省告示第771号第3第2項)

・天井の単位面積質量は20kg /m2以下

・天井材は、ねじ、ボルト等により相互に緊結

・吊り材、斜め部材は、埋め込みインサート、ボルト等により構造耐力上主要な部分に緊結

・吊り材は、1本/m2以上を釣り合いよく配置

・吊り長さは、3m以下で概ね均一

・斜め部材は、V字状に必要組数を釣り合いよく配置

・壁等との間に6cm以上の隙間を確保